レッグ・メイソン・アセット・マネジメントの「LM・ブラジル国債ファンド(毎月分配型)」の分配金を含むリターンを検証してみました。
シミュレーションは、以下の4つのパターンです。
1.2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年10月13日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年10月13日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は3.78%で計算しています。なお、LM・ブラジル国債ファンドは売却時に信託財産留保額はかかりません。
2010年10月決算日に購入すると平均年-1.2%
2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 4321 - 9518 = -5197 円と半値以下に。
さらに、買付手数料 360 円を除くと -5557 円。
これに全分配金 4975 円を加算すると -582 円となるので、運用利回りは -582 ÷ ( 9518 + 360 ) ÷5年×100% = -1.2 %/年。
2014年10月決算日に購入すると、なんと-30.4%
2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、
基準価額の差は 4321 - 6866 = -2545 円。 買付手数料 260 円を除くと -2805 円。
これに全分配金 635 円を加算すると -2170 円となるので、運用利回りは -2170 ÷ ( 6866 + 260 ) ÷1年×100% = -30.4 %/年。
2010年10月決算日から毎月定額を積み立てると、平均年-6.4%
2010年10月13日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、総購入額600,000円に対し、2015年10月決算日時点での評価額は348,305円、受取り分配金合計が155,885円で、年換算運用利回り-6.4%。
10月に分配金が15円減配の35円になったこともあり、シミュレーションでも受取り分配金は2千8百円ほどに。
受取り分配金の直近の推移などは、下のようになっています。
初回購入分が特別分配のときだけ積み立てると、年平均-5.4%
2010年10月13日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合、総購入額は390,000円。2015年10月決算日時点での評価額が238,332円、受取り分配金合計が100,256円、平均保有期間が2.43年で、年換算運用利回り
-5.4%。
ブラジルレアルの対円の月足のチャートが下図。楽天証券のものですが(最新のものはこちら)
レンジの下限をブレイクして下落に勢いがついてしまっているようなので、もし拾うとしてもV字やダブルボトムなどをつけてからにしたいですね。
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