騰落率とは・・・数字のマジックに惑わされないように

投資信託の騰落率。まず読み方を確認しておくと「とうらくりつ」です。

株式などで暴騰や暴落というのがありますが、購入したときの基準価額を基準にして、投資信託の価値がどれだけ変化したかというものです。

式で表すと
【騰落率(%)】=【購入時との基準価額の差(円)】÷【購入したときの基準価額(円)】×100
です。

「騰落」とは上がり下がりを意味します。株価や為替で使われる「急騰」や「急落」のほうが一般的かもしれません。

まれに暴落率という人がいますが、そのような言葉は現時点では投資用語(?)としても存在しないはず。

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騰落率は年平均ではない

なぜ数字のマジックに惑わされないようにというタイトルをつけたかというと、騰落率は年平均の値ではなく、全期間の数値になるからです。

数字で例を挙げてみます。3年間で基準価額が1万円から2万円になった場合。分配金はゼロとします。騰落率はさて、何パーセントになるでしょうか?

騰落率は
(2万円-1万円)/1万円=1
100を掛けてパーセントに直して、騰落率100パーセントとなります(もし分配金が2000円あったとすると、騰落率は120パーセントとなります)。

1年あたり平均すると33.3パーセントですが、「3年間騰落率100パーセント」と言った表現がまかり通って、いや、一般的なようです。

具体例を見てみましょう。

野村証券の投資信託で、騰落率ランキング3位(2018年4月23日現在)の「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」を例にしてみます(1位のミリオンは給与天引きタイプで普通の人は買えず?2位の野村新中国株投資は2018年秋に償還なので)。

「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」という投信銘柄名のところがリンクになっているのでクリックすると、騰落率は3年以外の数値も現れます。

6か月、1年、3年と設定来の4種類の数値が並んでいます。

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騰落率を計算してみよう

数値が一致するか、一部実際に計算してみましょう。

まず、6か月騰落率を計算してみましょう。

計算に必要なデータは、モーニングスターの三井住友・げんきシニアライフ・オープンのページから入手できます。

2018年3月末30日の基準価額は10,478円。

基準となる、その6か月前の末日2017年9月29日の基準価額は11,879円。

2017年11月に分配金が2,450円出ているので、

(10,478-11,879+2,450)×100/11,879 = 8.83%

となり、あれ?野村證券のものとは一致しないですね。価格.com の数値とは一致するのですが・・・。

一致しないのは、分配金のためですね。

2017年11月27日の分配落ち後基準価額が10,229円なので、もし分配金を受け取らずに運用していれば、基準価額の割合分増減します。

それを加味して、2,450円の分配金分を2018年3月末まで運用していたとすれば

2,450 × 10,478/10,229 = 2,510円。

これで計算し直すと

(10,478-11,879+2,510)×100/11,879 = 9.33%

になります。

1年騰落率も計算してみます。1年前の2017年3月末の31日の基準価額10,508円が基準になります。2018年3月末の基準価額は10,478円で、分配金は2017年5月と11月のものを合わせて3,850円。

これらより

(10,478-10,508+3,850)×100/10,508 = 36.35%

やはり、野村證券とは一致しないですが、価格.comの数値とは一致します。

騰落率をみるなら価格.com

騰落率は、どれくらい上昇したか下落したかを示す指標ではあるのですが、その期間がいろいろあるので、預金などの利率や利回りと同じ感覚でいると混乱する可能性があります。

利率も利回りも1年を基準にしているので、騰落率も1年あたりの数値に直せばもっとわかりやすくなると思うのですが、ホームページでも1年あたりの数字に直しているところがあります。

それが価格.comです。価格.comの三井住友・げんきシニアライフ・オ-プンのページには、

騰落率を1年あたりの数字・年率に換算したものが併記されています。これがあるとないのとではまったく違うと感じるのは私だけでしょうか?

騰落率にこだわらずにチャートや純資産額の推移などを見るのが個人的には良いかとも思います。

あと、似たような数値にトータルリターンがあります(というか、騰落率との違いがわかりませんm(_ _)m)。

トータルリターンについては、モーニングスターか日本経済新聞が見やすいです。モーニングスターの三井住友・げんきシニアライフ・オープンのページには、

1年、3年、5年、10年に関して年率で表示されています。

計算に使用した基準価額の数値も、モーニングスターで調べられます。

日本経済新聞ホームページの三井住友・げんきシニアライフ・オープンのページには、

のように掲載されています。同じページに組み込まれている株式の銘柄など、必要な情報もコンパクトに載っています。

計算が合わない部分が残ったままですが、ポイントは騰落率は年率ではないということ。面倒とも思いますが、一度騰落率もご自身で計算してみてはいかがでしょう?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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・投資信託の手数料で損していませんか?
大手証券会社で働いている人でさえ「同じ」と思っている人がいます(というよりそのほうが多いくらいです)が、投資信託の手数料は上限が決まっているだけ。

同じ投資信託を100万円買うと3万円程度の手数料の差は十分あり得ます。

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