フィデリティ投信の「フィデリティ・ハイ・イールド・ボンド・オープン ポートフォリオB(為替ヘッジあり)」のリターンを検証してみました。
シミュレーションは、以下の4つのパターンです。
1.2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年10月22日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年10月22日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は2.7%で計算しています。なお、フィデリティ・ハイ・イールド・ボンド・オープンは売却時に信託財産留保額はかかりません。
2010年10月決算日に購入すると平均年3.5%
2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 6618 - 8669 = -2051 円。 買付手数料 281 円を除くと -2332 円。
これに全分配金 3920 円を加算すると 1588 円となるので、運用利回りは 1588 ÷ ( 8669 + 281 ) ÷5年×100% = 3.5 %/年。
2014年10月決算日に購入すると、-6.3%
2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 6618 - 7481 = -863 円。 買付手数料 242 円を除くと -1105 円。
これに全分配金 620 円を加算すると -485 円となるので、運用利回りは -485 ÷ ( 7481 + 242 ) ÷1年×100% = -6.3 %/年。
2010年10月決算日から毎月定額を積み立てると、平均年1.2%
2010年10月22日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合をシミュレーションすると、総購入額600,000円に対し、2015年10月決算日時点での評価額が485,434円。受取り分配金合計が132,940円で、年換算運用利回り1.2%。
減配になって1万口あたりの分配金が減ってきていることもあり、1万円ずつ積み立てた場合の分配金は5年で3千円ちょっととなっています。
最近の分配金や累積口数の推移は下表のようになります。
特別分配のときだけ買い増すと、平均年0.9%
総購入額230,000円に対し、2015年10月決算日時点での評価額は195,742円。受取り分配金合計が37,984円。平均保有期間が1.87年で、年換算運用利回り0.9%。
為替ヘッジなしの「フィデリティ・ハイ・イールド・ボンド・オープン ポートフォリオA」のほうが成績はよいですが、5年前のドル円の為替レートが90円だったことを考えると、やむをえないというか、仕方ないかなという感じかな。
それよりも、ヘッジタイプって為替にしろ、オプションにしろ、リスクは軽減されるのかもしれないけど、どの数字(指標?為替?)に影響を受けるかがわからなくなってしまうので、ヘッジしないタイプのほうがわかりやすくて良いような・・・。
コメント