ピクテ新興国インカム株式ファンドの分配金の詳細を調べてみました。
シミュレーションは以下の4パターンで行っています。
1 2010年10月12日に基準価額 6,473 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2 2014年10月10日に基準価額 4,020 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3 2010年10月12日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4 2010年10月12日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は2.7%で計算しています。なお、フィデリティ・ハイ・イールド・ボンド・オープンは売却時に信託財産留保額はかかりません。
2010年10月決算日に購入すると平均年1.4%
2010年10月12日に基準価額 6,473 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額は半分以下になりその差は 2778 - 6473 = -3695 円。 買付手数料 210 円を除くと -3905 円。
これに全分配金 4360 円を加算すると 455 円とかろうじてプラスになり、運用利回りは 455 ÷ ( 6473 + 210 ) ÷5年×100% = 1.4 %/年。
2014年10月決算日に購入すると、-11.4%
2014年10月10日に基準価額 4,020 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 2778 - 4020 = -1242 円。 買付手数料 130 円を除くと -1372 円。
これに全分配金 900 円を加算すると -472 円。
運用利回りは -472 ÷ ( 4020 + 130 ) ÷1年×100% = -11.4 %/年と二けたのマイナスも、分配金が多いために思ったよりかはマイナスも少ない感じ(ほとんど全部タコ足配当といわれればそれまでかなとも思うが)。
2010年10月から毎月定額を積み立てると、年平均1.6%。
2010年10月12日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、総購入額600,000円に対し、2015年10月決算日時点での評価額は357,835円、受取り分配金合計が266,689円、年換算運用利回り1.6%とかろうじてプラス。
シミュレーションでは、5年間毎月1万円ずつ積み立てると
直近では9千円を超える分配金になるが、やはり元本が返ってきているだけ。
初回分が特別分配のときだけ積み立てると
2010年10月12日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合は、総購入額400,000円に対し、評価額が245,254 円、受取り分配金合計が191,945 円、平均保有期間が2.64年で、年換算運用利回り3.5%。
分配金の比率が高過ぎで、タコ配当だが、償還期限もない。
基準価額がずっと下落しているにもかかわらず分配金が高止まりしたままなのが、非常に気になる。
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