UBSグローバル・アセット・マネジメントの「UBS世界公共インフラ債券投信(通貨選択型)円コース」の分配金を含むリターンを検証してみました。
シミュレーションは、以下の4つのパターンです。
1.2010年9月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年9月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年9月27日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年9月27日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は3.24%で計算しています。UBS世界公共インフラ債券投信(通貨選択型)の売却時にかかる信託財産留保額0.3%も考慮していません。
2010年9月決算日に購入すると平均年1.3%
2010年9月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合をシミュレーションすると、基準価額の差は 9,360 - 10,672 = -1,312 円。 買付手数料 346 円を除くと -1,658 円。
これに全分配金 2,400 円を加算すると 742 円となるので、運用利回りは 742 ÷ ( 10,672 + 346 ) ÷5年×100% = 1.3 %/年。
2014年9月決算日に買い付けると-4.0%
次に、2014年9月の決算日に購入し1年間分配金を受け取った場合をシミュレーションすると、基準価額の差は 9,360 - 9,926 = -566 円。 買付手数料 322 円を除くと -888 円。
これに全分配金 480 円を加算すると -408 円となるので、運用利回りは -408 ÷ ( 9,926 + 322 ) ÷1年×100% = -4.0 %/年。
2010年9月から毎月定額つみたてると、年平均0.4%
2010年9月27日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合をシミュレーションすると、総購入額600,000円に対して、2015年9月決算日時点での評価額が536,711円、受取り分配金の合計が69,098円で、年換算運用利回り0.4%。
5年間積み立てると月2千円強の分配金が受け取れますが、シミュレーションでは利益からではなく、積み立てた元本から返ってきていることになります。
最近の受取り分配金や類型口数の推移は下のようになります。
初回買付分が特別分配になるときだけ積み立てると、平均年1.3%
2010年9月27日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合、今年5月から毎月積み立てることになるなど、総購入額
240,000円。
2015年9月決算日時点での評価額は217,612円、受取り分配金の合計が31,267円、平均保有期間
2.85年で、年換算運用利回りは1.3%。
最大3.24%の買付手数料をペイするにもかなりの歳月がかかりそうですね・・。
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