ピクテ投信投資顧問の「ピクテ日本ナンバーワン・ファンド(毎月決算実績分配型)」【愛称:NO.1、日経新聞略称:NO.1】の分配金を含むリターンを検証してみました。
バックテストしたのは以下の3パターンです。
1.2010年11月22日に基準価額 8,382 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年11月20日に基準価額 10,988 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年11月22日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は3.24%で計算しています。
2010年11月決算日に購入すると、年平均16.8%
2010年11月22日に基準価額 8,382 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算してみると、基準価額の差は 11678 - 8382 = 3296 円で、買付手数料 272 円を除くと 3024 円。
これに全分配金 4240 円を加算すると 7264 円となるので、運用利回りは 7264 ÷ ( 8382 + 272 ) ÷5年×100% = 16.8 %/年。
2014年11月決算日に購入すると、年13.7%
2014年11月20日に基準価額 10,988 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、 基準価額の差は 11678 - 10988 = 690 円で、買付手数料 356 円を除くと 334 円。
これに全分配金 1220 円を加算すると 1554 円となるので、運用利回りは 1554 ÷ ( 10988 + 356 ) ÷1年×100% = 13.7 %/年。
2010年11月決算日から毎月定額を積み立てると、年21.5%
2010年11月22日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合を計算すると、 総購入額
600,000円に対し、2015年11月20日決算日時点での評価額が724,841円、受取り分配金合計が197,991円で、年換算運用利回り21.5%。
毎月一定額の分配金が見込める投資信託ではなく、分配金がゼロの月もありますが、5年前から毎月1万円を積み立てていたとすると11月の分配金は2万5千円近くになります。
増配や減配がなければ毎月定額の分配金が見込める別の投資信託と組み合わせて、このピクテ日本ナンバーワン・ファンド(毎月決算実績分配型)に投資しておくと、日経平均が好調なときはボーナス分配が期待できる感覚を期待できるのではないでしょうか?
分配金が多いと複利効果はたしかに薄くなってしまいますが、たとえばインデックスファンドをもっていてももっと値上がりするかもしれないとして売り時を逃がしてしまうことが往々にしてあると思います(私がとくにそうですが)。
このピクテのナンバーワンファンドであれば、強制的に分配金として還元されてしまうので高いときにちょっとずつ売るのと似たような効果が期待できそうです。
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