あさイチ 親が毎月分配型投資信託の回転売買で老後の資金を3分の1に

10月24日のNHK総合テレビ「あさイチ」で、娘さんの知らない間に毎月分配型の投資信託で3,900万円を投資して1,200万円になっていたという年配の女性の話が取り上げられていた。

正直、毎月分配型投資信託の内容を理解するのは、おそらく証券マンでも難しいが、まず預金の代わりに個人向け国債を購入してもらい、そこから手数料が稼げ、毎月分配金が出る(出ないこともあり得るが)投資信託を買ってもらえるよう営業をかけるのが、証券会社にとっては王道。

スポンサーリンク

きっかけは営業マンへの信頼

営業マンの「何々さんはいい人」「良くしてくれた」と、営業マンの勧めるものを信頼して買ったそう。

分配金を利益と勘違い

テレビでは、毎月出ている分配金を見て利益と勘違いしていたという。

分配金は普通分配金と特別分配金と2種類あるけど、知らないで買っている人も多そう。

利益が出ているなら分配金に税金がかかる

単純に考えて「利益が出ているなら税金がかかる」はず(NISAでの買い付けならかからないが)。

分配金から税金が引かれているかどうか見て、引かれていないなら利益は出ていない。特別分配金あるいは元本払戻金という名のタコ配当にすぎない。

手数料が700万円

10年前から投資信託をはじめて、300回の売買を繰り返していたという。

2,700万円の損失のうち700万円分が手数料。

10年で300回だと1年で30回。買って売ってで2回だから、単純に考えると1年で15回買っていることになる。

そんなに多いとは思わないが、つぎ込んでしまった3,900万円のうちの700万円の手数料率を計算すると

700(万円) ÷ 3,900(万円) × 100 =18(%)

投資信託は売却時に引かれることがある0.3%程度の信託財産留保額は手数料ではなく、保有中に2%程度かかる信託報酬は基準価額に紛れてわかりにくいので、買い付けの時だけかかったとすると、その手数料を3.5パーセントとして、何回回転売買をしたかざっくり計算すると

18(%)/3.5(%)=5.1(回)

10年でほぼ5回だから、2年に1回くらい買い換えていることになる。

どこで読んだか忘れたけれども、日本人の投信保有期間はもっともっと短い記憶があるので、テレビでいうほど回転しているようには思えないが・・・。

知っておくべきこと

自戒も込めて、毎月分配型投資信託に投資する場合の注意点は

・手数料が買うときに買付手数料が3%前後、保有中も信託報酬という1.5%前後の手数料がかかる

すなわち、100万円で購入するとその瞬間に97万円の価値になり、運用益がプラスマイナスゼロでも1年後には95.5万円の価値になる。

・投信は長い期間預ける。5年で償還されるような商品は買わない。

5年で償還というのは、5年たったら似たような新しい投資信託を売るための証券会社の口実にしか思えないので、かならず償還期日がいつなのかを確認し、無期限のものを選ぶ(ただし無期限のものでも途中で繰り上げ償還になる場合がある)。

・買付時の手数料が安い金融機関を選ぶ

手数料は金融機関によって異なるので、安かったり、無料だったり、あるいはポイント還元してくれるような金融機関を選ぶ。

・営業マンからの電話なら、その営業マンの力量を問う

その人がその投資信託を持っているか聞く。ほとんどの場合は持っていない。もっていてもインデックス型の手数料の低いもの。

欲しいIPOを割り振ってくれるかも聞いてみるとよいかも。

・分割して購入する

一回で買うのは論外。毎月定額で買い付けたり、相関のすくないものを買う。

・騰落率を鵜呑みにしない

良心的なところもあるが、煽っている金融機関も多い。3年で1万円の投資信託が1万3千円になったときに、騰落率は30%と表示しているところがほとんど。でも年率に直せば10%なので注意。

これから買おうと思っている証券会社で表示されている騰落率と、モーニングスターで表示されている1年に換算した騰落率をよく見比べてみるべき。

テレビでやると、毎月分配型の投資信託=悪になってしまうが、毎月実際に分配金が入ってくるのは魅力で、もちろん私たちの払ったお金が投資に回っているので収益が上がるものもある。

最近まったく更新できていないですが、買付時の手数料の比較などもしているので、ぜひご参考に。

毎月分配型投資信託の中で、特に人気の高いと思われるものの買付手数料を、割安手数料を提供してくれている証券会社や銀行に絞って一覧にしています。...
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク