コロナウイルスの影響に端を発した暴落。
このあと、相場は急回復するか、まだまだ下落は始まったばかりなのか?
未来のことはわかりませんが、過去はどうだったかということで、S&P500に連動するETF(上場投資信託)のSPYを15年前の2005年2月末から15年間、毎月月末に1株ずつ買い続けるとどうなるかシミュレーションしてみました。
SPYの買付手数料は無料、為替レートのスプレッドは25銭、配当金には30%の税金がかかるものとして計算しています。
15年で元金330万円が620万円以上に
毎月1株ずつ買い続けると、15年で約330万円積み立てることになり、SPYの時価と累積配当金を合わせた評価額は約620万円になります。
平均運用年数を7.5年として、単純に割り算を実行して平均利回りを計算すると、年11.7%となります。
NISAで運用すると年12.1%となります。
リーマンショックでは元金が半分に
2005年2月スタートの場合、3年半でリーマンショックを迎えます。
上のグラフだと、リーマンショック後の2009年初めにドローダウンが大きくなっています。
SPYの株価と為替レート、さらにドローダウンをパーセントで計算した場合のグラフは、下図のようになります。
株価だけでも半値になって、為替も円高に振れて、ドローダウンも最大40パーセントほどに達しています。
この2009年2月末の段階では、具体的な数字では、元金が約70万円に対して、評価額と配当の合計が37万円ほどと、ほぼ半分になっています。
配当再投資すると・・・
配当金を貯めていって、1株買えるようになったら再投資するというルールで配当再投資するという場合もシミュレーションしてみた結果が、次のグラフ。
想定したほどには差がついていません。
再投資しない場合の年平均利回りが11.7パーセントに対して、再投資した場合は年12.1パーセントとなりました。
あまり変わらない原因として、SPYの配当利回りが2パーセント前後とそれほど高いわけではないことが考えられます。
それと、15年という期間がまだまだ長くないということも考えられそうです。
40年とか50年とかの超長期で考えれば、配当再投資のほうがパフォーマンスはよくなりそうですが、15年とか20年程度であれば、そんなに変わらないのではないでしょうか?
まとめ
- S&P500に連動するETFのSPYを毎月1株ずつ買うと、15年で330万円が620万円に
- ただし、リーマンショックのときは元金の半分近くに
- 配当利回り2%で15年間だと、配当再投資してもしなくてもそれほどは変わらない
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