ニッセイアセットマネジメントの「ニッセイオーストラリア高配当株ファンド(毎月決算型)」のリターンを検証してみました。
モーニングスターの「ニッセイ オーストラリア高配当株F(毎月) 」のページにあるデータを用いて、以下の3つのパターンでシミュレーションしました。
1.2012年8月の決算日に購入し、3年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2012年8月28日から、3年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
(いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合です)
2012年8月決算日に購入すると平均年16.4%
2012年8月の決算日に購入し、3年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 9,912 - 10,439 = -527 円。
これに全分配金 5,670 を加算すると 5,143 円となるので、運用利回りは 5,143 ÷ 10,439 ÷3年×100% = 16.4 %/年。
[ads]
2014年8月決算日に購入すると年-8.9%
2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 9,912 - 13,509 = -3,597 円。
これに全分配金 2,400 を加算すると -1,197 円。
運用利回りは -1,197 ÷ 13,509 ÷1年×100% = -8.9 %/年
3年間毎月定額を積み立てると平均年1.1%
2012年8月28日から、3年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、購入時手数料を3.78%として総購入額360000円に対し、2015年8月決算日時点での評価額は274328円。
受取り分配金が合計91483円で、年換算運用利回り1.1%。
ドルコスト法で買ったにもかかわらず、結果としては基準価額が高いときに買いつけることが多くなったために、この投信に関しても3年前に買い始めるというタイミングでは期待するような結果は得られていません。
最近の累積口数や受取り分配金の推移は、下のようになります。
現状の分配金は高すぎ?
100円だった分配金が130円、150円、200円と増配になってきたニッセイ オーストラリア高配当株F。
モーニングスターの直近の数字だと分配金余力は
約20か月あるもののの、手数料も高めで、あと6年で償還になるファンドなので積極的には買いたくはないですね。
コメント