野村アセットマネジメントの高配当タイプの投資信託「野村日本ブランド株投資 (通貨選択型) ブラジルレアルコース(毎月分配型)」の分配金を含むリターンを検証してみました。
シミュレーションは、以下の4つのパターンです。
1.2010年9月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年9月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年9月22日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年9月22日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は3.24%で計算しています。野村日本ブランド株投資 (通貨選択型)の売却時にかかる信託財産留保額0.3%も考慮していません。
2010年9月決算日に購入すると平均年4.1%
2010年9月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合をシミュレーションすると、基準価額の差は 7263 - 11048 = -3785 円。 買付手数料 358 円を除くと -4143 円。
これに全分配金 6480 円を加算すると 2337 円となるので、運用利回りは 2337 ÷ ( 11048 + 358 ) ÷5年×100% = 4.1 %/年。
2014年9月決算日に購入すると年-19.1%
2014年9月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 7263 - 10136 = -2873 円。 買付手数料 328 円を除くと -3201 円。
これに全分配金 1200 円を加算すると -2001 円となるので、運用利回りは -2001 ÷ ( 10136 + 328 ) ÷1年×100% = -19.1 %/年。
8月、9月と急落が続き、1年では約20パーセントの下落となりました。
2010年9月決算日から毎月定額を積み立てると、年平均5.4%
2010年9月22日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、総購入額600,000円に対し、2015年9月決算日時点での評価額は473,823円、受取り分配金合計が206,849円なので、年換算運用利回りは5.4%。
高分配タイプの投資信託だけあって、5年間毎月1万円ずつの積み立てで6千5百円ほどの分配金を受け取る計算になりました。
初回買付分が特別分配のときだけ積み立てると、年平均13.1%
この数字にはびっくり!2010年9月22日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合をシミュレーションすると、総購入額240,000円に対し、評価額221,703円、受取り分配金合計124,499円、平均保有期間
3.375年で、年換算運用利回りは13.1%。
8月、9月の急落後のシミュレーションで2ケタのプラスになっているとは。
2011年8月から2013年1月にかけて基準価額が6千円台に落ち込んでいるときに購入している分が大きく貢献しています。
2019年に償還がやってくるこの野村日本ブランド株投資 (通貨選択型) ブラジルレアルコースに再度の上昇を期待するのはどうかと思いますが、償還期限設定がなく純資産総額の著し良い減少のないファンドで特別分配になるようなときに拾っていきたい。
コメント