藤野英人氏の著書「投資家が「お金」よりも大切にしていること」。
このところ本屋でみると、腰巻が漫画の「インベスターZ」になっている新書で、藤野英人という名前は知らなくても、「ひふみ投信」という投資信託の名前はご存じのかたも多いのでは?
「コンビニで買ったペットボトルのお茶代150円がどこへ行くのか」の答えや、ウルトラマンが公務員などにビックリで進む本書ですが、「金儲けは悪」と教えこまれてきた、清貧の思想の悪しき解釈を崩してくれる可能性の高い本です。
当サイトをご覧の方々は、投資信託や投資に興味のある方がほとんどだと思いますので、次の3カ所だけでも読んでみられると非常に興味深いと思います。
1.日本の投資信託がトピックス型だらけの衝撃的理由
日本のファンドの90~95%くらいが、良い企業を選ぶという本来のファンドではなく、東証株式指数をベンチマークにした「ミラーファンド」となっています。
という、その理由がガッカリですが妙に納得してしまいます。90~95%もあるのかなぁ?
2.投資とは、いまこの瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと
「お金」ではなく「エネルギー」をやりとりするのが投資で、
エネルギーのなかのひとつがお金であって、未来からのお返しのなかのひとつがお金
だというのが藤野氏の認識で、
未来からのお返し=プロダクト(モノやサービス) × 感謝 × 成長 × 経験 × お金
エネルギーについての式も載っていますので、著書の中でぜひ確認してみてください。
3.アニュアルレポート
藤野氏が
「その会社が真面目かどうか」を判断するために、ひとつの基準としているもの
で、
毎年一回、株主や投資家に配られる年次報告書のこと
有価証券報告書や決算単身などとは違い、各企業が自由なスタイルで書いてもいいもので、これをじっくり読むだけでも会社の本質が見えてくるのだそうです。
個別株の投資も考えている方は、これを見るようにするだけでも長期株式投資の成績向上につながりそうですね。
読み返してみるたびに新たに気づきの多い本ですので、ぜひみなさんもご覧になってみてください。
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