日経新聞掲載名は「豪ドルM」という、みずほ投信投資顧問の「MHAM豪ドル債券ファンド(毎月決算型)」の分配金を含むリターンを検証してみました。
試算したのは、以下の4つのパターンです。
1.2010年8月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年8月20日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年8月20日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は2.7%として計算しています。
2010年8月決算日に購入すると平均年9.1%
2010年8月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 7377 - 7495 = -118 円で、買付手数料 202 円を除くと -320 円。
これに全分配金 3820 円を加算すると 3500 円となるので、運用利回りは 3500 ÷ ( 7495 + 202 ) ÷5年×100% = 9.1 %/年。
2014年8月決算日に購入すると-2.7%
2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 7377 - 8099 = -722 円で、買付手数料 219 円を除くと -941 円。
これに全分配金 720 円を加算すると -221 円となるので、運用利回りは -221 ÷ ( 8099 + 219 ) ÷1年×100% = -2.7 %/年。
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2010年8月決算日から毎月定額を積み立てると、平均年5.7%
2010年8月20日から、5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、総購入額600,000円に対して投資信託の評価額は546,099円、設定来の受取り分配金合計が139,723円なので、年換算運用利回りは5.7%。
直近の受取り分配金は税込約4,400円。最近の累積口数や受取り分配金の推移は下のようになります。
初回購入分が特別分配になるときだけを狙って積み立てると、年9.4%
2010年8月20日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合、買い付けるのは初回以外は2011年9月から11月にかけての3ヶ月のみ。
総購入額40,000円に対して、2015年8月決算日時点での評価額が39,106円、受け取った
分配金の合計が16,326円。
投資信託の平均保有期間が4.13年なので、年換算運用利回り9.4%。
豪ドルは為替が弱い状況ですが、12年半続いている償還日設定のない投信ですので、つっこんだところは少しずつ拾っていっても悪くないのでは?
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