野村アセットマネジメントの「野村日本高配当株プレミアム(通貨選択型)通貨セレクトコース(毎月分配型) 」の分配金を含むリターンを検証してみました。
モーニングスターの「野村 日本高配当株プレミアム(通貨S)毎月」のページにあるデータを用いて、以下の4つのパターンでシミュレーションしました。
1.2012年8月の決算日に購入し、3年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2012年8月22日から、3年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2012年8月22日から3年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
(いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合です)
2012年8月決算日に購入すると平均年30.2%
2012年8月の決算日に購入し、3年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 14302 - 10130 = 4172 円。
これに全分配金 5000 を加算すると 9172 円となるので、運用利回りは 9172 ÷ 10130 ÷3年×100% = 30.2 %/年。
2014年8月決算日に購入すると年14.2%
次に、2014年8月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンです。
基準価額の差は 14302 - 14619 = -317 円と若干マイナスですが、これに全分配金 2400 を加算すると 2083 円となり、
運用利回りは 2083 ÷ 14619 ÷1年×100% = 14.2 %/年。
2012年8月から毎月積み立てると平均年14.3%
再び3年前に戻って2012年8月22日から、3年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合を考えると、買付手数料を3.78%として総購入額360000円に対し、2015年8月決算日時点での評価額が358488円、受取り分配金の合計が78887円で、年換算運用利回りは14.3%。
一貫して上がっている相場の中での買付なので、ドルコスト法の恩恵は受けられていません。
最近の累積口数や分配金の推移などは、以下のようになります。
初回購入分が特別分配のときだけ積み立てると2回しか買いつけられず
2012年8月22日から3年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合ですが、シミュレーションでは初回と次の月だけの買付になりました。
総購入額20000円で、2015年8月決算日時点での評価額が27391円、分配金の受け取り合計が9479円、平均保有期間2.96年で、年換算運用利回り28.5%です。
現時点では200円の分配ですが
100円から200円に増配されたのが、2014年の7月でそのときの基準価額が1万4千円台。高値をつけたあとおしている基準価額だけを考えると減配される可能性もありそう。
購入を検討されているかたは、目論見書もしっかりみてどんな銘柄に投資しているのかとか、インデックス型の投信との比較などもしてみるのがよいと思います。
もちろん投資ですから自己判断ですが、一発でドンと買うのだけはやめておきましょう。
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