三井住友アセットマネジメントの「三井住友・豪ドル債ファンド」について、分配金を含むリターン(利回り)を計算してみました。
シミュレーションしたのは、以下の4つのパターンです。
1.2011年1月5日に基準価額 8,166 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合
2.2015年1月5日に基準価額 7,343 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合
3.2011年1月5日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2011年1月5日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた三井住友・豪ドル債ファンドはそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は2.7%で計算しています。
1.2011年1月決算日に購入すると、5年間で平均年5.6%
2011年1月5日に基準価額 8,166 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合を計算します。
基準価額の差は 5,972 - 8,166 = -2,194 円。 買付手数料 220 円もコストとして引くと -2,414 円。
これに全分配金 4,750 円を加算すると 2,336 円。
運用利回りは 2,336 ÷ ( 8,166 + 220 ) ÷5年×100% = 5.6 %/年
普通分配金の比率は66%ですが、この一年は9割が特別分配金です。
2.2015年1月決算日に購入すると、-12.2%の二けたマイナス
2015年1月5日に基準価額 7,343 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合は -12.2%で、分配金はすべて特別分配金。
2016年1月の段階で個別元本と基準価額の差が700円ほどあるので、基準価額がこのままだと仮定して分配金を受け取り続けると来年1月までの1年間もすべて特別分配になってしまいます。
もちろん、あくまで仮定の話なので、急回復した場合はあのときもっと買っておけばよかったとなるでしょうし、さらに下落した場合にはあのとき売っておけばよかったとなりますが・・・。
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3.2011年1月から毎月積み立てると、年2.2%
2011年1月5日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合をシミュレーションすると
総購入額は5年間60か月で600,000円
2016年1月決算日時点での投資信託の評価額は470,920 円
受取り分配金の合計が 162,658円
騰落率5.60%
平均運用期間が2.5年で、年換算運用利回り2.2%
となりました。分配金を受け取らずに再投資した場合は
評価額が601,829円で、年換算運用利回り0.1%
一貫して下げているので、5年という短い期間とはいえ複利の力が逆に働いてしまっています。
直近の累積口数や受け取り分配金の推移は、下の表のようになっています。
4.初回購入分が特別分配のときだけ積み立てると、年4.2%
最後に、2011年1月5日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合です。
2015年の夏以降は、毎月買い付けることになり、2015年12月買付分までで総購入額は 170,000 円。
2016年1月決算日での評価額は 143,014 円
受取り分配金の合計が 43,129 円
騰落率9.50%
投資信託の平均保有期間が2.24年で、年換算運用利回り4.2%
為替ヘッジなしなので豪ドルの為替の影響も受けますが、松井証券で10年のチャートをみると、50円台へ急落したこともあります。
72円あたりに指示線がひけそうではありますが、新規で買う場合は為替の底を確認してからとか、底を狙わずに時間を分散して少しずつ買うなどのリスク管理が大切になってきそうですね。
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