DIAMアセットマネジメントの「ＤＩＡＭワールド・リート・インカム・オープン（毎月決算コース 愛称:世界家主倶楽部)」の分配金を含むリターンを検証してみました。
試算したのは、以下の4つのパターンです。
1.2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2010年10月12日から、5年間毎月決算日（分配落ち日）にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2010年10月12日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は3.24%で計算しています。なお、売却時の信託財産留保額0.3%は考慮していません。
2010年10月決算日に購入すると平均年13.6%
2010年10月の決算日に購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 4905 － 3561 = 1344 円で、買付手数料 115 円を除くと 1229 円。
これに全分配金 1280 円を加算すると 2509 円となるので、運用利回りは 2509 ÷ ( 3561 + 115 ) ÷5年×100% = 13.6 ％/年。
2014年10月決算日に購入すると年9.5%
2014年10月の決算日に購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算すると、基準価額の差は 4905 － 4497 = 408 円で、買付手数料 146 円を除くと 262 円。
これに全分配金 180 円を加算すると 442 円となるので、運用利回りは 442 ÷ ( 4497 + 146 ) ÷1年×100% = 9.5 ％/年。
5年前に購入の場合も1年前に購入の場合も、利益の半分が基準価額の増加分、残り半分が分配金によるものと、非常にバランスのよいリターンになりました。
2010年10月から5年間毎月定額を積み立てると、年15.3%
2010年10月12日から、5年間毎月決算日（分配落ち日）にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合、総購入額600,000円に対し、2015年10月決算日時点での投資信託の評価額が741,105円、受取り分配金合計が87,805円で、年換算運用利回り15.3%となりました。
5年間1万円ずつ積み立てると、毎月2千2百円ほどの分配金を受け取ることになります。
初回分が特別分配になるときのみ積み立てると、年19.7%
2010年10月12日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合、2011年夏から翌年春にかけての基準価額が3千円台から一時2千円台になったころに毎月買い付けることに。
総購入額120,000円に対して、2015年10月決算日時点での投資信託の評価額が182,489 円、受取り分配金合計が33,780 円、平均保有期間が4.08年で、年換算運用利回り
19.7%となりました。
過度な分配金は期待できませんが、基準価額とのバランスのよい分配をしている投資信託です。
償還期限もないので、突っ込んだときだけ少しずつ拾うというスタンスでも面白いのではないでしょうか？
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