ゼウスの愛称をもつ、新光US-REITオープン。
その名の通り、アメリカの不動産投資信託証券に投資されているファンドです。
ギリシャ神話では、神々の王であるゼウス。よくぞそんなすごい名前をつけたものだなと感心してしまいますが、ここ1年と5年について、この新光US-REITオープンの分配金を含むリターンの検証をしてみました。
1年間のものについては2013年10月7日の分配落ち後の基準価額4304円で買ったとしたら、その後2014年10月5日まで12回毎月分配金を受け取って結局どれだけのリターンが得られるのか?
5年間のものについては2009年10月5日の分配落ち後の基準価額5224円で買ったとしたらどうなるのかです。
2013年10月に買った場合は1年で20パーセント超のパフォーマンス
エクセルで計算すると、過去1年の普通分配金は830円、元本払戻金が70円。
購入時の基準価額4304円を基準にすると、普通分配金の利回りは19.3パーセント。
運用利回りを計算すると、4304円で購入した投資信託の基準価額が4333円に、分配金が75円×12か月で900円なので、21.6パーセント。分配金分+アルファが全部利益になった形になっている。
2009年10月に買った場合も、年約15パーセント
過去5年で同じように計算すると、期間途中で60円から90円へ増配されたり、75円に減配されているので、普通分配金が3611円、元本払戻金が1114円。
購入時の基準価額5224円を基準とすると、普通分配金の利回りは年13.8パーセント、運用利回りは14.7パーセントとなった。
データをみていて思ったのは、けっこう基準価額の変動(ボラティリティ)が大きいこと。
決算日だけの値動きを拾ってみても、前月比マイナス700円超、百分率換算で約マイナス14パーセントというドローダウンがある。
日々の値動きに一喜一憂しそうでもあるが、一度にまとめて購入せずに毎月定額で購入し続けることができれば(もちろん金銭的にも性格的にもだが)なかなか有望な投資信託といえるのではないかな。
ということで、5年前から毎月1万円ずつ積み立てるとどうなったかをシミュレーションしてみました。
5年間毎月積み立てると10パーセント前半に悪化
2009年10月5日から毎月1万円ずつ分配落ち日に定期的に買い付けると、ドルコスト法では安いときにたくさん買えるのでパフォーマンスは良くなるかと思うが、基準価額が2割ほど下がっているので検証結果は芳しくない。
総購入額60万円に対して、時価は52万4502円、分配金合計27万6549円。年換算運用利回りは13.4パーセント。
特別分配のときだけ狙って買い付けると・・・
2009年10月5日から毎月買い続けるが、分配金が特別分配金のときだけに絞って買い付けたとすると(現実的に、前もってすべてが特別分配になると判断するのは無理だが)
総購入額は13万円。時価は12万6090円で、分配金合計は7万3708円。
年換算運用利回りは19.4パーセントになった。
償還期限が2024年とあと10年ある新光US-REITファンド(ゼウス)。ブログなどを見ると損とか、失敗したという声が多く評判もよいとはいえず評価も高い感じはしないが、2011年から2012年くらいに4200円以下ぐらいで仕込んだ方は、毎月分配の恩恵をかなり受けているように思う。
イオン銀行なら買付手数料2.7%
新光US-REITオープン(ゼウス)の買付手数料は、ほとんどの金融機関で税込3.24%ですが、イオン銀行では無条件で2.7%と少しだけお得です。
さらにNISA口座で買い付けると手数料無料のキャンペーンが行われています。
株はまったく興味なくこれからも絶対にしないという人であれば、イオン銀行でのNISAの買付もありだと思います。イオンカードセレクトというクレジットカード兼バンクカードを対象にした定期預金と投資信託のセットキャンペーンも頻繁に実施されています。
NISA口座で買い付けるなら、マネックス証券
マネックス証券のNISA口座であれば、株だけでなく投資信託の手数料も無料になるキャンペーンが行われています。株式も投資したい場合にはマネックス証券を考えてみてはいかがでしょう。
【追記】残念ながら、マネックス証券のキャンペーンは2015年末で終了になりました。
なお、新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)が購入できる証券会社を一覧でまとめてみましたので、こちらもご参考に。
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