利回り財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)をシミュレーション

投資信託

三菱東京UFJ銀行のみでの取り扱いとなっている日興アセットマネジメントの投資信託「利回り財産3分法ファンド(不動産・債券・株式) 『愛称:利回り財産3分法』」のリターンをシミュレーションしてみました。

検証してみたのは次の4つの場合です。

1.2011年3月15日に基準価額 6,991 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
2.2015年3月16日に基準価額 8,533 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターン
3.2011年3月15日から5年間毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2011年3月15日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合

いずれも、いったん買い付けた投資信託はそのまま売却せずに持ちつづけている場合で、買付手数料は2.16%で計算しています。

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1.2011年3月決算日に購入すると、5年間で平均年12.6%

2011年3月15日に基準価額 6,991 円で購入し、5年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算してみると

基準価額の差は 8,055 - 6,991 = 1,064 円。
買付手数料 151 円を除くと 913 円。
全分配金 3,570 円を加算すると 4,483 円。
運用利回りは 4,483 ÷ ( 6,991 + 151 ) ÷5年×100% = 12.6 %/年

2.2015年3月決算日に購入すると、マイナス4.2%

2015年3月16日に基準価額 8,533 円で購入し、1年間分配金を受け取った場合のトータルリターンを計算してみると

基準価額の差は 8,055 - 8,533 = -478 円。
買付手数料 184 円を除くと -662 円。
全分配金 300 円を加算すると -362 円。
運用利回りは -362 ÷ ( 8,533 + 184 ) ÷1年×100% = -4.2 %/年

1年前に購入すると普通分配金はわずかに8.3%。ほとんどが特別分配金となりました。

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3.2011年3月から毎月積み立てると、年11.3%

今度は、1回にまとめて買いつけるのではなく、時間を分散させて買いつけた場合です。

2011年3月15日から5年間毎月決算日(分配落ち日)に、ドルコスト法で1万円ずつ積み立てると

総購入額 600,000 円
現在価値 638,546 円(2016円3月決算日時点における評価額)
受取り分配金合計 131,644 円
年換算運用利回り 11.3 %

1万口当たりの分配金が70円から、40円に、さらに2015年7月に20円と大きく減配されているため、1万円ずつ積み立てた場合の5年後の受取り分配金は1,500円ほど。

分配金を多くほしいという方には、あまり向かない投資信託といえそうです。

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初回購入分が特別分配金のみのときだけ購入すると、年15.5%

最後に、2011年3月15日から5年間、毎月決算日のうち、初回購入分の分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合をシミュレーションすると

基準価額6,991円から、1年半をかけて合計10回6,200円台まで買い下がることに。

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総購入額 100,000 円
現在価値 121,561 円(2016円3月決算日時点における評価額)
受取り分配金合計 44,429 円
平均保有期間 4.27 年
年換算運用利回り 15.5 %

ここまで書いて気が付いたのですが、日興アセットマネジメントの利回り財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)の購入できる金融機関によると、分配金再投資コースしかないのかな?

再投資するなら、1年満期とかインデックスタイプのほうが複利効果をねらいやすいので、毎月分配型は避けたほうがいいと思いますが、この1年での下落にもかかわらずモーニングスターで10年のパフォーマンスをみると5%近い運用をしている利回り財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)は、バランス型の毎月分配型を希望される場合にはなかなか面白い投信ではないでしょうか。

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