国際投信投資顧問のワールド・リート・オープンの分配金を検証してみました。
日経新聞では「Wリート」ですが、インターネット上では「ワリート」と略されることが多いようです。
アメリカのREITが半分を占める、海外REIT型の投資信託です。
シミュレーションは以下の4パターンです。
1.2009年10月13日付けで購入し、5年間分配金を受け取った場合
2.2013年10月10日付けで購入し、1年間分配金を受け取った場合
3.2009年10月13日から、毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
4.2009年10月13日から、毎月決算日のうち、分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
では、1から検証してみます。
1.2009年10月13日付けで購入し、5年間分配金を受け取った場合
2009年10月13日決算日の分配落ち基準価額が5416円、2014年10月10日の基準価額が4373円なので、基準価額の差は-1043 円。
これに全分配金 4100 を加算すると 3057 円。
運用利回りは 3057 ÷ 5416 ÷5年×100% = 11.3 %/年
2.2013年10月10日付けで購入し、1年間分配金を受け取った場合
2013年10月決算日10日の分配落ち基準価額が4277円とここ1年半ほどでは安値だったこともあり、分配金はすべて普通分配金で65×12=780円。
これに、基準価額の差 4373 - 4277 = 96 円を加えると 876 円。
運用利回りは 876 ÷ 4277 ÷1年×100% = 20.5 %/年
3.2009年10月13日から、毎月決算日(分配落ち日)にドルコスト法で1万円ずつ積み立てた場合
買付手数料を2.7パーセントとして、毎月1万円ずつ5年間積み立てたとすると、総購入額は60万円。
時価は55万6612円。分配金は全部で24万6565円で、年換算運用利回りは13.5パーセント。
分配金を受け取らずに再投資した場合は、時価が79万325円で、年換算運用利回りは12.7パーセント。
4.2009年10月13日から、毎月決算日のうち、分配金がすべて特別分配金になるときだけ1万円ずつ積み立てた場合
現実問題としてすべての分配金が特別分配になるかどうかと事前に見極めるのはむずかしいですが、基準価額が低迷しているときだけを狙って購入したとすると、
総購入額は19万円で、時価18万5072円。分配金の合計が10万8264円、ファンドの平均保有期間が3.37年なので、年換算運用利回りは16.1パーセント。
販売手数料がゼロの証券会社も
この5年間でも、分配金を75円 → 65円 → 55円 → 65円と程よく(?)調整していて、普通分配金比率が6割以上ある。
さらに、ワールドリートオープン(ワリート)は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など多くの会社で販売手数料がゼロというのも大きい。
これだけで、通常の投資信託に比べて3%近くパフォーマンスが上がるともいえるわけだし。
望むべくは、もう少し運用利回りが上がるといいかな?(高望み?)
【参考】
ワールド・リート・オープン(毎月決算型)│国際投信投資顧問
投資信託のモーニングスター|スナップショット[ワールド・リート・オープン(毎月決算型)]
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