毎月分配型投信は買う前に、毎月決算時の基準価格の推移をみよう

投資信託

ラサールグローバルリートファンド(ラリート)に続いて、ピクテ新興国インカムファンド(新興イン)も決算日を迎えた。

普通分配金10円、元本払戻金50円、合計60円の分配金のラリートに対し、新興インは普通分配金65円、元本払戻金10円の合計75円の分配金が出た。

基準価額はともに4000円前後なので、新興インのほうが若干配当率がよいかな?ぐらいにしか購入前は思わなかったが、前月も似たような数値だったことを考えると(2か月だけで結論ずけるのは早計であるが)、圧倒的に新興インのほうがパフォーマンスがよい。

ざっくり4000円を基準価額として、元本払戻金を除いた普通分配金だけで配当率を考え

 【普通分配金(円/月)】×【12か月(月/年)】÷【基準価額(円)】×100(%)

を計算すると

 ラリートの配当率=10×12÷4000×100=3.0(%)
新興インの配当率=65×12÷4000×100=19.5(%)

と6.5倍!

買ってから気ずくなよと思わなくもないが、投資信託は買ってみないとよくわからない。

ただ、2か月持ってみて気づいたが、毎月の決算時の配当落ち(?)した基準価格と分配金を追えば、前月以前に買ったと仮定した場合の普通分配金と元本払戻金がわかる。

ラリートと新興インで表をつくってみると以下のようになる。
2014y07m14d_210343396

念のために、再度説明すると、a)とb)は決算時の基準価額。c)は前月比で
 c=b-a
で計算される。d)は分配金で、cが0以上になったときは、すべて普通分配金。

cがマイナスになったときは、c+dがプラスになれば、それがeの普通分配金になる。
c+dが0以下のときは普通分配金はゼロになり、分配金はすべて元本からの切り崩したものである元本支払金になる。

g の年換算普通分配金比率というのは、年換算の利回りとして勝手にネーミングしたものだが、
 g=e×12×100÷a
で計算される。

ラリートであれ、ピクテの新興インであれ、気になる毎月分配の投資信託があれば、できれば購入前から毎月の決算日の基準価額と分配金だけはしっかりチェックしておきたい。

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