騰落率とは・・・数字のマジックに惑わされないように

投資信託の騰落率。まず読み方を確認しておくと「とうらくりつ」です。

株式などで暴騰や暴落というのがありますが、購入したときの基準価額を基準にして、投資信託の価値がどれだけ変化したかというものです。

式で表すと
【騰落率(%)】=【購入時との基準価額の差(円)】÷【購入したときの基準価額(円)】×100
です。

「騰落」とは上がり下がりを意味します。株価や為替で使われる「急騰」や「急落」のほうが一般的かもしれません。

まれに暴落率という人がいますが、そのような言葉は現時点では投資用語(?)としても存在しないはず。

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騰落率は年平均ではない

なぜ数字のマジックに惑わされないようにというタイトルをつけたかというと、騰落率は年平均の値ではなく、全期間の数値になるからです。

数字で例を挙げてみます。3年間で基準価額が1万円から2万円になった場合。分配金はゼロとします。騰落率はさて、何パーセントになるでしょうか?

騰落率は
(2万円-1万円)/1万円=1
100を掛けてパーセントに直して、騰落率100パーセントとなります(もし分配金が2000円あったとすると、騰落率は120パーセントとなります)。

1年あたり平均すると33.3パーセントですが、「3年間騰落率100パーセント」と言った表現がまかり通って、いや、一般的なようです。

具体例を見てみましょう。野村証券の投資信託で、騰落率ランキング1位(2015年8月21日現在)の「楽天日本株トリプル・ブル」を例にしてみます。

2015y08m21d_214813886

ランキングの続きを読むというリンクをクリックするとわかるのですが、3年騰落率のランキングです。

楽天投資顧問のホームページに移動して、楽天日本株トリプル・ブルのページから月次レポートを開くと、いろんな騰落率の数値が並んでいます。

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いくつか選んで、数値が一致するか計算してみます。

まず、設定来騰落率を計算してみましょう。10,000円が基準になり、2015年7月末31日の基準価額49,719円とで計算することになりますから

(49,719-10,000)×100/10,000 = 397.19%

となり、小数点以下第2位を四捨五入すると月次レポート通り+397.2%となります。

続いて、3年騰落率を計算してみます。3年前の2012年7月末の31日の基準価額5,407円が基準になります。2015年7月末の基準価額は先ほどの設定来騰落率のときと同じ49,719円です。

すると

(49,719-5,407)×100/5,407 = 819.53%

小数点以下第2位を四捨五入すると、こちらも月次レポート通りの+819.5%をなります。

最後にもうひとつ、一ヶ月騰落率を計算してみます。1か月前の2015年6月末の基準価額47,823円が基準になります。くどいですが、2015年7月末の基準価額は49,719円ですので

(49,719-47,823)×100/47,823 = 3.96%

小数点以下第2位を四捨五入して、無事に月次レポート通りの+4.0%を得ます。

騰落率をみるなら価格.com

騰落率は、どれくらい上昇したか下落したかを示す指標ではあるのですが、その期間がいろいろあるので、預金などの利率や利回りを混乱する可能性があります。

利率も利回りも1年を基準にしているので、騰落率も1年あたりの数値に直せばもっとわかりやすくなると思うのですが、ホームページでも1年あたりの数字に直しているところがあります。

それが価格.comです。価格.comの楽天日本株トリプル・ブルのページには、

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騰落率を1年あたりの数字に換算したものが併記されています。3年騰落率の換算値がなぜこうなるのかわからないのですが、これがあるとないのとではまったく違うと感じるのは私だけでしょうか?

騰落率にこだわらずにチャートを見るのが、わかりやすいかとも思いますし、あとトータルリターンをみるというのも良いと思います。

トータルリターンについては、モーニングスターが秀逸です。モーニングスターの楽天日本株トリプル・ブルのページには、

2015y08m21d_223201271

1年、3年、5年、10年に関して年率で表示されています。

計算にしようした基準価額の数値も、モーニングスターで調べられます。

分配金が混ざるを、計算は一気に面倒になるようにも思いますが、一度騰落率もご自身で計算してみてはいかがでしょう?

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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大手証券会社で働いている人でさえ「同じ」と思っている人がいます(というよりそのほうが多いくらいです)が、投資信託の手数料は上限が決まっているだけ。

同じ投資信託を100万円買うと3万円程度の手数料の差は十分あり得ます。

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